株式会社桂精機製作所
プロジェクトストーリー vol.01
自分が携わった製品が人々の役に立ち、街中で見かけることができたら嬉しく思いませんか?
新商品開発における最大の喜びがここにあります。
しかし、製品化までは長く険しい道のりが待っています。
技術部 主任
2009年入社
H.K
・Chapter 01
新製品開発の第一段階は、要求仕様の確認です。要求仕様の確認とは、求められている性能になります。例えば、調整器のガス圧力・強度・追加して欲しい仕様などになります。もしこれが間違っていると、お客様が求めている製品と全く異なるものになります。 次は構想図の作成になります。構想図は、仕様をもとにおおよその形を考えます。この構想設計が腕の見せ所であり、楽しいところで、新製品を生み出す瞬間と言えます。ただし、1回の構想図で上手くいくとは限らず、何度も書き換えを行ったりもします...。 構想図により大まかな形状が決まれば試作図面、量産図面を描きます。試作品を作製し、様々な製品試験を行います。試験の内容は製品によりますが、製品仕様通りのガス圧力が出るか、耐久性は大丈夫か、衝撃を与えても壊れないか等さまざまな試験を行います。全ての試験を合格すればすぐに製品化...とは行きません。 試験後には設計審査と呼ばれる会議が開かれます。工場長や各部署の部長、課長などに現在どのような製品を開発しているか、試験結果を報告します。ここで、確認事項や追加の試験の指示がある時は、再度審査会を行い、皆が納得いくまで検討を行います。その後は量産試作を行います。実際の製造現場で製造する方に、ある程度数を製造してもらい、不具合があるか確認を行います。量産試作で問題が無ければ再度審査会が開かれ、皆の了承が得られれば晴れて商品化となります。ここまでの道のりは長く、1~2年はかかり、長い製品では3年以上もの月日がかかります。また、商品化できないこともあります。
大まかな開発の流れを紹介させて頂きましたが、全てを1人で行うわけではありません。新製品の開発は多くの方の協力のもとできています。上司や先輩に報告や相談することが多々ありますし、社内で製造していないプラスチック部品やゴム部品などの部品メーカーの方々に説明や量産依頼するための打ち合わせに出席する事もあります。また、第三者機関へ出向き知見を磨くこともあります。
「部品メーカー・第三者機関との打ち合わせ」と聞くと、難しい専門的な話ばかりをして緊張してしまうかもしれませんが、緊張しなくても大丈夫です。
確かに難しい話はありますが、気さくな方が多く、分からない事は丁寧に教えていただけます。社外の方と話すことは大変勉強になる良い機会です。
このように新製品は社内外問わず、多くの方々の協力のもとできあがります。製品開発は製品を作るだけではなく、多くの物事を考え、多くの方と出会い、自分が成長する機会でもあると思います。